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ウンコ界におけるおつり第四勢力の脅威について




洋式便所で排便をする際、水が跳ねて尻に付着することがあるだろう。

あの現象には「おつり」という呼称がある。

このおつりに対するコンタクトは人それぞれだ。私がこれに気付いたのは数年前、友人と排便に関する話をしていた時のことである。



〜〜〜

「え?お前らウンコする時、水面にトイレットペーパー敷かないの?」

「は?敷かないだろ。跳ね返りとか気にしねえよ」

「マジか。トイレットペーパー敷くだけで解決できんのかよ。俺、ずっとケツを上昇させてたわ。」

「えぇ…どういうことなの…」

〜〜〜



こうしてとある土曜の午後を丸々潰すほどには有意義な議論の末、我々はコンタクトの手段とそれを選択する人間を大きく3つのタイプに分けた。




①頭脳派タイプ

三回ほど折ったトイレットペーパーを水面に敷くことでウンコ衝撃吸収フィールドを展開し、そこに便を落とすことで跳ね返りを防ぐ。排便時にこの技術を駆使して解決するタイプ。

そもそもおつりという現象を発生させないことに重きを置いている戦術だ。

一見最も効率的な戦術に見えるが、その実、フィールド展開のミスにより、もしもおつりが起こってしまった場合においては為す術を持たず、また一定の時間経過で自動的に水を流す近代的なトイレにおいてもフィールドが持続できないといった地形的な弱みがある。

このような想定外の状況に対して非常に弱い。おつりが起こらないことを前提としているが故の弱点である。



②弁慶タイプ

追随を許さぬその圧倒的な耐久力でおつりを真正面から受け止めるタイプ。何事にも動じないその様は、まさに現代に生きる弁慶。頭脳派とは対照的で、想定外の状況にも強い。

しかしいくら頑強な尻を持つ者達とは言え、毎度おつりの最大出力を受け続けている。酷使されるその尻の寿命は他に比べ遥かに短く、ほとんどが50年ほどでその尻生を終えている。



③スピードタイプ

その俊敏さと瞬発力を活かし、肛門から便が離れた瞬間、即座に尻を上昇させ、おつりの射程範囲外まで退避するタイプ。

技術さえ確立させれば便座の上ではほぼ無敵を誇る戦術だが、体力の消耗が著しく、継戦能力においてパフォーマンスに欠ける。そのため実戦における使用者は技術と体力の才に恵まれた一部の選ばれし者のみに限られる。






以前、ツイッターのアンケート機能でこれらの内のどれに属するかを調査した事がある。結果は、

頭脳派:弁慶:スピード=3:6:1

ほどと言う意外なものとなり、当時我々ウンコ有識者の集いを騒がせた。

存外、尻の忍耐力に優れた人間が多いという事が発覚。そして予想を裏切る頭脳派の少なさに、衝撃吸収フィールドの知識がまだ世に広まっていない可能性があるという仮説も浮上した。

この日を境に私を含めた頭脳派勢力は、世間にこの知識を広めるべく東奔西走する日々が続くことになる。




そして、そんな日々を繰り返し、時は現代に至る。

今回この記事を立ち上げたのは他でもない。そうそれは、新勢力の発覚。

第四勢力の誕生だ。

それこそ




地形タイプ




とでも名付けようか。

これこそがこの数日間、我々ウンコ有識者界を騒がせている新勢力である。

事の発端は、先週金曜の深夜まで遡る。


〜〜〜


「そういやさぁー、前にウンコする時の水の跳ね返りの話したじゃん?この前会社の先輩とその話になってさ、その先輩、跳ね返りを防ぐために

便座のめっちゃ前の方に座って、水が無い部分にウンコ落とすらしいよw」




な、


なん…だと…


一閃。


ウンコ有識者達の間に緊張感のような何かが走る。


「た、確かに。それならおつりは起こらない…」

そう、起こるはずがないのだ。何故ならそこには水が無いのだから。

おつりを耐える、おつりから逃げる、おつりの発生を防ぐ。

これは、そんな生温い段階の話ではない。おつりという概念が無い世界線の話だ。次元が全く違う。

私は愕然しながらも、何か懐かしいような気持ちが込み上げてくる自分の胸の内の不可解さに取り憑かれていた。



おつりという概念が無い世界。



何故気が付かなかったのだろう。



これは、和式便所だ。



これは和式便所の利点をそのまま洋式便所に活かした、至ってシンプルで、そして画期的な発想だった。

洋式・和式という舞台に囚われず、彼は彼自身の手で、洋式便所を和式便所とし、和式便所を洋式便所とした。

その多くが洋式便所に支配された現代においても、オリエンタルな視点を捨てなかった彼だからこそ見出せた世界。


居ても立ってもいられなくなった私は、身体中の全細胞から便意を捻出しつつトイレへと向かった。

便座に着くと、前方ギリギリに座り下方を確認する。イケる。この位置なら余裕だ。

胸の動悸を押さえ込み、代わりに込み上げた便意を放出する。





ぽとん





それは、しっかりと地に足を付けていた。

遂に、遂に長年のおつり議論に終止符が打たれた。重量を発見した時のニュートンもこんな気持ちだったのだろうか。

ほどよい高揚感に目頭が熱くなりながらも尻を拭き、水を流す。


ジャー…





……ん?





すごく


すごく便器が汚れていた。




明くる日の昼過ぎに起きた俺は泣きながらトイレを掃除し、またしてもとある土曜の午後をウンコで潰したのであった。




今日のまとめ

この世には完成されたウンコなんて無い



おしり
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コメント

No title

さいごのおしりでめっちゃわらった

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